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Enju開発ワークショップに参加

2013年06月08日 - kunimiya

毎月開催される Enju 開発ワークショップに参加した。会場は筑波大学春日エリアで開催。

今回のメイントピックはFRADに基づく著者名典拠システムの開発である。FRADとは Functional Requirements for Authority Data の略称であり、IFRAが策定した著者名典拠の機能要件をまとめたものである。

書誌レコードの機能要件をまとめたFRBRの拡張という位置づけであり、FRBRに基づいて設計された Enju には今後何らかの形で実装する必要があるとワークショップ参加者の中で注目されていた。

今回は数回にわたって議論し共有されたFRADのシステムへの落とし込みのアイデアを、Enju 開発者の田辺浩介さんがRuby on Rails のプラグインとして実装した。その成果はGitHub上で公開されている。このシステム(仮称:Zukan)は様々な規模の環境で運用されることを想定しており、NDL Authorities のように不特定多数が利用できるケースとしても、特定の図書館が独自の著者名典拠データを構築するケースにも適用出来るような方針で現在計画している。例えば専門図書館などでは需要があるのではないだろうか。

今後の Enju 開発ワークショップでは、今回実装した著者名典拠システム(仮称:Zukan)を Enju-leaf と連携できるよう改修する予定とのこと。また、既存の著者名典拠データ(NDL Authoritiesなど)を取り込む機能についても実装が検討されている。

次回のワークショップは7月20日に開催予定。ご興味のある方はぜひ参加されたい。

以上、備忘録程度にこのブログにて報告しておきます。


著者紹介

名前:常川真央

筑波大学図書館情報学メディア研究科で図書館情報学を学ぶ。2014年4月より専門図書館員としてとある研究所に勤務。RubyとJavaScript使い。短歌の鑑賞と作歌が趣味です。

業績 : http://researchmap.jp/kunimiya

連絡先: tkunimiya@gmail.com

Twitter: @kunimiya

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